C&Fロジホールディングスグループは食のライフラインを守り、持続可能な物流事業を構築するため「災害時などのリスクへの柔軟な対応」を重点課題に掲げます。
当社グループの主要拠点に非常用自家発電機や自家用給油所を設置することで、災害時における事業の継続に備えております。
自家発電機につきましては、停電時に事務所やエレベーターなど最低限必要となる設備や冷凍機の一部を稼働させることを目的として設置しております。
自家用給油所につきましては、災害時にガソリンスタンドでの給油が行えなくなった場合を想定し、設置拠点の近隣営業所を含め少なくとも5日間の運行を可能とする燃油使用量を備えているものです。
当社グループの主要サーバーは、堅牢性と安全性に優れた東西2拠点のデータセンターにて集中管理されております。データセンターは免震構造や非常時電源供給設備などの災害対策が取られており、大規模災害時におきましても短時間での業務再開が可能となるよう備えられております。
自動ラック倉庫のサーバーにつきましては、すべての装置を二系統備え、常時同様の処理を行いながら稼働するFTサーバーを導入しております。
ネットワーク回線につきましては、異なる通信業者を使用することで二重化を図っており、災害や回線障害による通信障害リスクを軽減し、システムが安定稼働するよう管理しております。
サイバー攻撃のリスク対応につきましては、クラウド型セキュリティサービスを導入することにより、ウイルスメール・インターネット不正アクセスの迅速な検知やアクセスログの管理を通して万全のセキュリティ対策を講じております。
災害発生時に備え、消防署の立ち合いのもと、定期的に避難訓練や消火訓練を実施しております。訓練後には消防署から総評をいただき、安全対策上の課題を発見し検証する機会ともなっております。
また、帰宅困難時に従業員が施設内に留まることができるよう、食料や水、毛布やトイレ等の防災備蓄の整備に取り組んでおります。
なお、パンデミック発生時のリスク対応といたしましては、N95マスクやゴーグル、手袋や消毒液などの備蓄を行っております。新型コロナウイルス感染症における症状別の取り扱いや出勤体制などのルールにつきましては、政府の出すガイドラインに沿って都度対策本部で協議の上、策定周知しております。
設備機器につきましては、豊富な物流機器の導入実績や、多岐に渡る機器メーカーとの取引実績を経て独自に設定した厳しい管理基準に基づき、定期的なメンテナンスを実施しております。
また、建物設備、冷却設備、物流機器などの幅広い分野と各メーカーに対応したスペアパーツを拠点ごとに豊富に常備し、自社の技術者による施工により迅速にトラブルに対応することで設備機器の故障リスクに備えた体制をとっております。
自治体と災害協力協定を締結し、災害時用の支援物資の備蓄スペースを提供する取り組みを行っております。
また、近隣の清掃や美化活動に積極的に参加するなど、サステナビリティ活動を通じて地域コミュニティーとの交流を深め、地域の防災や減災にも貢献してまいります。